
今回は、エギングロッドの常識を大きく変える可能性を秘めた、約15万円の超高級エギングロッドについて紹介します。
山らっぴさんの構想から数年をかけて開発されたこのロッドには、これまでエギングロッドには存在しなかったという「CGS(カーボングリップシステム)」を搭載。グリップまでカーボンで仕上げることで、究極の感度と軽さを追求しています。
単純に「高いロッド」という話ではありません。なぜ15万円という価格になったのか、どこまで技術を突き詰めたロッドなのか。その開発思想とこだわりを詳しく見ていきます。
1.約15万円という価格になった理由


まず驚かされるのが、その価格です。
今回紹介されたロッドは、およそ15万円。一般的なエギングロッドと比較すると、かなり高価な部類に入ります。
しかし、開発の経緯を聞いていくと、単純に高価な素材を使ったから15万円になったわけではないことが分かります。
このロッドは、そもそも大量生産を前提として開発されたものではありません。
受注生産という形を取ったとしても、製造できる本数には限界があります。注文を受けすぎれば納期が何年も先になってしまう可能性があるため、一定数の注文が入った時点で受付を終了することも考えられています。
つまり、実質的には限定生産に近い存在になる可能性が高いロッドです。
価格だけを見ると驚きますが、その背景には「作れるだけ作る」のではなく、技術的に可能なところまで突き詰めて作るという開発姿勢があります。
2.世界初を目指した「CGS」という技術

今回のロッド最大の特徴が、**CGS(カーボングリップシステム)**です。
これまでエギングロッドでは、ブランクだけでなくグリップ部分にはEVAなどの素材が使われるのが一般的でした。
もちろんEVAでも十分に感度の高いロッドは作れます。しかし、カーボンブランクから伝わってきた振動を考えたとき、最後に手へ触れる部分が別素材であることには違いがあります。
そこで開発されたのが、中が空洞になったカーボン製グリップ。
単純にカーボン素材を表面に貼り付けたものではなく、カーボンそのものをグリップとして成立させています。
これまで存在しなかった技術だからこそ、製造そのものが非常に難しく、開発にも長い時間が必要になりました。
3.数年をかけて作り込まれたグリップ形状

CGSの特徴は、素材だけではありません。
実はグリップの形状も、何度も試作を繰り返して作り込まれています。
握りやすさを追求するために、実際の手の動きや握り方を撮影しながら分析し、形状を修正。単純に丸い筒状のグリップを作るのではなく、親指と人差し指の下にある部分でロッドを安定させる形状へと進化していきました。
エギングではロッドを前方へ動かす場面が多いため、手の中でロッドを無理に固定する必要はありません。
むしろ、自然に手の中で動きながら、適切な位置で支えてくれる。
その考え方が、この独特なグリップ形状につながっています。
4.「止める」のではなく、手の中で動かすグリップ

カーボングリップと聞くと、「滑るのでは?」という疑問も出てきます。
実際、開発段階では滑りを抑えるためにラバーなどを組み合わせる案も試されたそうです。
しかし、実際に使い込んでいくと、必ずしも強く固定する必要はないことが分かってきました。
EVAグリップの場合、「滑らないようにしっかり握る」というイメージがあります。
一方、このカーボングリップは、手の中である程度動くことを前提にした握り方ができます。
必要以上に力を入れず、ロッドを手の中で自然に動かしながら操作する。
これによって、長時間のエギングでも手への負担を抑えながら使える可能性があります。
5.塗装をしない「エアグロスフィニッシュ」

このロッドのこだわりはグリップだけではありません。
ブランクにも徹底した軽量化への思想が込められています。
通常、ロッドは塗装やコーティングによって外観を整えることがあります。しかし、塗装を施せば、その分だけ重量が増えてしまいます。
そこで今回は、**無駄な重量を極力削ぎ落とし、カーボンそのものを磨き上げる「エアグロスフィニッシュ」**が採用されています。
これは単純なクリアコーティングではありません。
カーボンそのものを磨き上げ、余分な部分を削ぎ落としながら、素材本来の美しさを引き出していく仕上げです。
結果として、軽さだけでなく、カーボン特有の美しい質感も楽しめるロッドになっています。
6.80MLという番手に込められた狙い

今回作られたのは80ML。
CGSの性能を最大限に楽しむため、単純に硬くてパワーのあるロッドではなく、ある程度曲がりを持たせた設計になっています。
狙っているのは、ただ「軽い」「硬い」という性能ではありません。
反響感度を徹底的に追求しながら、荷重が掛かったときの感覚まで感じ取れるロッドです。
エギングでは、明確なアタリだけが情報ではありません。
エギが潮を受けた感覚、ボトムに触れた瞬間、何かに触れたような違和感など、非常に小さな情報を手元から読み取ることがあります。
そうした情報をより鮮明に感じ取れるように、CGSとブランクを組み合わせていったわけです。
7.15万円でも「技術の先端」を楽しむ

15万円という価格を見ると、誰もが簡単に手を出せるロッドではありません。
しかし、今回の開発で重要なのは価格だけではありません。
「今まで存在しなかったものを作る」ことそのものに価値があるという考え方です。
開発では、価格を先に決めてから性能を妥協するのではなく、「やりたいことをまず形にする」という姿勢が貫かれています。
その結果として価格が上がったとしても、まずは技術の限界まで挑戦する。
これは一般的な量産品とは、かなり違った考え方です。
もちろん、すべてのアングラーが15万円のロッドを必要とするわけではありません。
ただ、最先端の技術が生まれることで、その後の量産モデルへ技術がフィードバックされ、将来的にはより身近な価格帯へ落とし込まれる可能性もあります。
8.エギングロッドは、まだ進化できる
今回のCGSは、単なる限定ロッドのためだけに生まれた技術ではありません。
ここからさらに技術が発展すれば、他のロッドにも応用されていく可能性があります。
特に興味深いのは、「もっと感度を上げるにはどうすればいいのか」という問いに対して、グリップそのものに目を向けたことです。
ブランクを改良するだけではなく、ティップから伝わってきた振動を最終的に手へ届けるグリップまで突き詰める。
この発想こそが、今回のロッドの大きな意味なのかもしれません。
今後、RTシリーズがどのような方向へ進化していくのか。今回のCGSが次のエギングロッド開発にどのような影響を与えるのかにも注目したいところです。
まとめ
今回紹介された約15万円のエギングロッドは、単に高価なロッドというわけではありません。
世界初を目指したCGS、徹底的に作り込まれたカーボングリップ、軽量化を追求したエアグロスフィニッシュ、そして反響感度と荷重感度を両立させる80MLの設計。
その一つひとつを見ると、なぜこれほどの価格になったのかが見えてきます。
特に印象的なのは、「価格に合わせて技術を決める」のではなく、まず理想を追い求め、その結果として価格が決まるという開発思想です。
エギングロッドは、まだまだ進化できる。
今回のCGSは、その可能性を改めて感じさせてくれる一本と言えるでしょう。
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動画内では、CGSを搭載した約15万円のエギングロッドについて、開発の背景やグリップ形状、感度、製造へのこだわりまで詳しく解説しています。ぜひチェックしてください!
※この文章は動画を元にAIで要約したものになります。正しい内容や最新の発売情報については、実際の動画をご覧ください。
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